Aromatherapy Method

精油について

精油について

【精油とは】

精油は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材(純度100%)。

有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質。

精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。

いくつもの芳香成分の混合体で、成分の一つ一つが薬理的な作用を持ち、オリーブ油やアーモンド油のような植物油とは異なり、天然の化学物質が数十~数百集まった有機化合物です。

また、二次代謝によって作られる植物オリジナルの物質です。(ハーブ類の精油の他、コーヒー豆と茶のカフェイン、ゴムの木のゴム、柿の渋(タンニン)、タバコのニコチンなどがある)

【精油が蓄えられる組織】

腺毛、油胞、油道、油室といわれる特別な組織に蓄えられる。それらのある場所は植物によって異なる。

シソ科は葉の表面、セリ科は茎の中、ショウガ科は根茎の中、柑橘類は果皮にある。

【精油の役割】

諸説あるが、動物と違って動くことができないため、身を守り子孫を残すための武器の一つと考えられている。

① 昆虫誘惑と忌避

② 徒食者からの防御

③ 細菌・ウイルスからの防御

④ 癒傷

⑤ 他の植物の成長・発芽等の抑制

⑥ 乾燥予防

⑦ 植物体内での生理活性

【精油の特徴】

① 水に溶けにくい。

② アルコール、油脂に良く溶ける。

③ 揮発性の芳香物質。強い香りを持ち、すぐに空気中に蒸発する。

④ 主成分は、炭化水素類、アルコール類、アルデヒド類、エステル類などの有機化合物。

⑤ 分子量が小さい。

⑥ 様々な薬理的な作用をもつ。

⑦ 精油成分は光、熱、酸素によって変化し、劣化する。

【ベースオイル(キャリアーオイル)とは】

植物の種子や果実から抽出した植物油。

ビタミンや必須脂肪酸・ミネラルなど美容に役立つ成分が多く含まれており、単品で使っても色々な効果がある。

揮発性のあるエッセンシャルオイルはベースオイルと共に使うことで、揮発しにくくなり、身体に対する精油成分吸収率も上がります。

※一般的に書籍で紹介されている精油の働きです。