Aromatherapy Method

使用について

使用について

【精油の吸収経路と排出までの流れ】

①皮膚からの吸収

精油成分は分子量が小さいので、容易に皮膚の内部に浸透する。

一部は、毛穴、汗腺、皮脂腺などから。

また一部は、皮脂膜、皮膚内部の脂質に溶け込むような形で浸透する。

皮膚の真皮層にある毛細血管やリンパ管を通じて体内に入った精油成分は血液によって全身に運ばれ、組織や器官に働きかける。

②呼吸器からの吸収

吸気と一緒に取り込まれた精油成分の一部は鼻、気管、気管支、肺の粘膜から

一部は肺胞でガス交換の際に毛細血管を通じて血液に入り、血流にのって全身に運ばれる。

③経口による吸収

吸収量がかなり多く、家庭で行うにはリスクが高い方法。

メディカルアロマテラピーでは、精油を専用の希釈用基材と混ぜて内服することもある。

【妊娠中のアロマセラピー】

妊娠中は、フェノール類やケトン類といった通経作用を少しでも持つ精油は避けることが基本。

精油の成分は、血流などに乗って全身に行き渡りますが、これが妊娠中のお母さんともなると、胎盤を通して胎児にも影響を及ぼす可能性があると考えられています。

過去から現在までの研究において妊娠の過程を妨害し得る可能性のあるもの、及びまだ詳細が不明な精油に関してはマタニティー期の禁忌精油として指定されているものがある。

逆に、これまでの研究において、妊娠の過程をさまたげずに母体にも胎児にも良い影響を与えるとわかっている精油もある。マタニティー期の不安定な情緒の乱れを取り除くことは胎教としてもとても大切なことなのです。

妊娠中に使用してはならない精油

アンジェリカルート、アニス、オレガノ、ガルバナム、キャロットシード、クラリセージ、クローブ、シナモン、シダーアトラス、シダーウッド、ジャスミン、スパイクラベンダー、セージ、セロリシード、タイム・チモール、タラゴン、ナツメグ、バジル、ヒソップ、フェンネル、ミルラ(没薬)、メリッサ、ヤロウ、ラバジン、ラベンダー・スーパー、レモングラス、ユーカリレモン、ローレルベイ

※フランキンセンス、ペパーミントの可否は説によって分かれる

妊娠初期でも安全な精油 スイートオレンジ、グレープフルーツ、タンジェリン、ティートリー、ネロリ、パルマローザ、ビターオレンジ、マンダリン、真正ラベンダー、レモン、ローズウッド、イランイラン(芳香浴のみ)、カモミールジャーマン(芳香浴のみ)、カモミールローマン(芳香浴のみ)、ペパーミント(芳香浴のみ)
妊娠中期から使用できる精油 ジャーマンカモミール、ローマンカモミール、クラリセージ、サイプレス、サンダルウッド、ジュニパー、ゼラニウム、タイム、ニアウリ、パイン、パチュリー、ヘリクリサム、マジョラム、ユーカリ・グロブルス、ユーカリ・ラジアタ、ラバンサラ・アロマティカ、ローズ、ローズマリー・カンファー
妊娠腺予防に効果的な精油 エバーラスティング
分娩を楽にしてくれる精油 クローブバッド、ジャスミン、セージ、タイム、ネロリ、バジル、パルマローザ、フェンネル、レモングラス※陣痛促進にはレモン精油が効果的

※一般的に書籍で紹介されている精油の働きです。